PAPUAのぶらり関西発見伝４

　カドヤ食堂でカレー中華そばが九月末に始まりました。いつもなら一番に飛んて行くのですが今回は、じっくり待ちながら楽しみました。
　小麦粉を炒める事をしないで、18種類の香辛料を合わせて、上手くスープと馴染ませています。香り油はラーメン店では最早当たり前に使われていますが、もう一歩、納得の行くものを見つけられました。何度かご紹介しています山椒香味油もそうですが、こめ油の魔力を知りましょう。


　麺匠 皐月庵の京揚げカレーうどんを思い出しました。カレールーを出汁で割りあんかけ風にまとめるカレーうどんではなく、しっかりと香辛料の主張がバランス良く麺と絡みます。
　ネギ油、エビ油、など香味油を更に引き立たせるこめ油との出会いはきっと日本中のラーメンを引き立たせる役目となるでしょう。確かに油の原価は高くなりますが、酸化しにくく頼もしい助っ人となるでしょう。やはり、達人の目の行き場が違いましたね。スパイシーなそれでいて、きっちり取れたスープとしなやかな自家製の細麺とのバランスの良さに納得が行く楽しさを与えてもらいました。
　聞けば揚げの油抜きにも、気を抜かずある事を施されています。一杯のカレー中華そばが生まれて来るまでの過程に、より美味しい物を提供しようとする姿勢がわかるラーメンを感じました。

【カドヤ食堂 本店】
06-6535-3633
大阪府大阪市西区新町4-16-13 キャピタル西長堀 1F
11:00～15:00
18:00～22:30 (ラストオーダー)
（休）無休
※2001年11月6日にＯＰＥＮ！2010年6月30日鶴見今福より移転。

◆第27回：関西望麺会・2013冬の陣
http://papua.osakazine.net/e511074.html
※抽選でこめ油やみりん、味噌なども当たりますよ。お楽しみに！